第50回 学生責任者
挨 拶

第50回 学生責任者 挨拶

 郡山出身の音楽を学んでいる学生が、日ごろの学習の成果を発表するコンサート「ニューハーモニーあさか」は、今年第50回目の節目を迎えます。これまでに本コンサートに足を運んでくださったお客様をはじめ、ご支援くださる皆様、OBOGの皆様のお陰でこうして節目の開催を迎えられます。ご尽力に心よりお礼申し上げます。

 昨年は新型コロナウイルス感染症の爆発的な感染拡大に伴い、本コンサートもやむを得ず中止(延期)としました。また、毎年会場として利用していた郡山市民文化センターは今年2月の地震の影響で使用できなくなりました。学生責任者である私も大変残念で、今年こそは無事成功させたいという思いがあります。

 そこで、通例では、前年責任者が当年責任者に運営管理を受け継いでまいりましたが、コロナ渦等さまざまな影響を受けて、運営の見直しを行うこととしました。具体的には、1.ホームページの作成、2.連絡の簡便化、3.アドバイザーによる運営管理の指導を検討しました。学生だけでなく社会人の視点も取り入れ、出演者にとって学びになるコンサートを実現したいという思いがあり、演奏経験が豊富な方に「アドバイザー」として、コンセプトづくり・会計管理・ステージマナー等の指導を依頼することとしました。そこで、郡山市を中心に演奏活動を行っておられる芳賀大峰氏にアドバイザーを依頼したところご快諾いただき、その件に関して、本コンサート創始者の1人であり、現在顧問を務められている齋藤正德顧問にもご承認をいただきました。

 そして今年三月、齋藤正德顧問と芳賀大峰氏と私の三人で今後の運営方針についての検討会議を行いました。また、今年節目のコンサートを迎えるにあたり、齋藤顧問に本コンサートを始めたきっかけや本コンサートにかける思いなどを伺いました。
 1971年に齋藤顧問自らが企画・運営をされた「ニューハーモニーあさか」。今でこそ「楽都郡山」として音楽によるまちづくりを掲げる郡山市ですが、当時まだ大学で音楽を専攻する方は少なく、そういった学生の演奏を聴く機会もほとんどない中で生まれた企画でした。音楽を学ぶ学生が主体となり地元でコンサートを行うことで、市民、特に小・中・高校生に音楽の魅力を発信し、毎年音大生ならではのフレッシュでエネルギッシュな演奏が好評を博し、50年以上も受け継がれるコンサートとなっていったのです。

 齋藤顧問の本コンサートにかけた熱い思いを知り、改めて、地元で演奏する機会があることが大変貴重なことで、この歴史あるコンサートの一端を担えるのが大変光栄なことであると感じております。また、今年の第50回目をはじめ、今後も末永く皆様から愛されるコンサートであるために、そして出演する学生にとって益々有意義な時間になり続けるよう、学生責任者として精進していきます。
今後「ニューハーモニーあさか」は、お客様にとっても演奏者にとっても益々魅力あふれるコンサートを目指していきます。
今後も本コンサートを宜しくお願い致します。

第50回ニューハーモニーあさか

学生責任者
福島大学人間発達文化学類スポーツ・芸術創造専攻4年

中谷仁絵